2022年7月9日(土)・18日(月・祝)16時〜宮台真司社会学講義「宗教と自意識の檻〜言葉の外に出るために」



宮台真司 社会学講義
(レクチャー&ゼミセッション)

宗教と自意識の檻〜言葉の外に出るために

今回のテーマは「言葉の外に出るために」
「言葉」とはなにか?

 ベネディクト16世、ヨセフ・ラッツィンガーは「事実は、想起されたときに事実以上のものになる」と言います。
 「はじめに言葉があった」で始まる福音書「ヨハネによる福音書」は特にイエスに愛でられた弟子たちによる事実の想起だとします。そして、マタイ、ルカ、マルコによる共観福音書は、譬え話を用いることによって、「なぜそんな喩えが用いられたのか」を、共同体で読み解くためのものだとします。
 言葉は私たちに、事実以上の奇跡を与えてくれるものなのです。

「言葉の外」とは?

 一方人間は、目の前に示されたもの(現実界)を、言葉に変換して認識することしかできない(象徴界)点で不自由であると、精神分析家のラカンは言います。その「割り切れなさ」に絶望する。
 しかし一方で、私たちはこの世界を予期(想像)によって体験してもいます(想像界)。平凡で味気ない現実界も、人間にかかれば「事実以上のもの」になるのです。

 一言で「言葉の外」と言っても、そのこと自体を言葉で表すことしかできないように、簡単なことではありません。

 一体言葉の外とはなんであるのか?
 言葉の外に出た時に出会うものとは?その先に待つものとは?
 「表層の戯れ」の時代。私たちは言葉にどう向き合えばいいのかを議論します。

キャンプディレクター 阪田晃一

レクチャーセッション
2022年7月9日(土)16時〜21時

進 行:阪田晃一(神戸YMCA)

対 象:どなたでも(高校生、大学生歓迎)

参加方法:対面&配信(zoom)
予定:
16時 第一部
18時ごろ〜19時 食事休憩
19時〜21時 第二部

フォローアップセッション(ゼミ形式)
2022年7月18日(月・祝)

進 行:阪田晃一(神戸YMCA)
対 象:レクチャーセッション参加の方(高校生、大学生歓迎)

参加方法:対面のみ
予定:
16時 第一部
18時ごろ〜19時 食事休憩
19時〜21時 第二部

事前課題

いくつか映画をお示しします。
可能な範囲でご覧になってからご参加ください。

参加費

レクチャー&ゼミセッション 一般5,000円、学生3,000円

レクチャーセッションのみ(対面) 一般3,500円、学生2,000円

レクチャーセッションのみ(zoom配信)3,000円

※配信のみの方は、別途こちらで申し込み必要
※対面の方は当日現金でお支払いください。
※参加費の自己負担が難しい場合はご相談ください。

お申込み https://forms.gle/T7hqE2N3WJ2Xs9nd8
※レクチャーセッションのみ(配信)の方は、別途こちらからご購入をお願いします。


会 場:在日本韓国YMCA(水道橋駅近く)

主 催:神戸YMCA 阪田晃一(キャンプディレクター)

講 師:宮台真司(社会学者・映画批評家)

共 催:在日本韓国YMCA

協 賛:Gift寄付者の皆様、株式会社上組