宮台真司特別講演&旅芸人「学問と森の子どもたち」


宮台真司特別講演&旅芸人「学問と森の子どもたち」開催のお知らせ

経済指標に加え、若者の自尊心や子どもの幸福度など、さまざまな社会指標が軒並み低い昨今の日本において、人と共に暮らすキャンプ体験や、自然に触れる体験がますます必要であるとの認識に立っています。このように日常とは違う場所での体験が、なぜ良きものに感じられるのかという問いは、それらが「社会で失われたものだからだ」という事実を示します。

YMCAは1920年より組織キャンプ(Organized Camp)の手法を用いて、民主的な生活体験の場を提供してきました。2020年より宮台真司氏を迎え、学問的な裏付けを加えながら、キャンプ実践に続き、森での生活体験を主な目的とした森のようちえんや森の学校を含む『森の子どもたち』プロジェクトを開始しています。

もはや日本にはかつて人々を包摂した温かな共同体が存在しないと言われています。しかしこの荒廃した社会環境は、キリスト教青年会(YMCA)が興った1844年のロンドンに似ています。逆境に立たされている今だからこそ、「本当にこのままでいいのだろうか?」と感じている人々とともに、これからについて考える機会となれば幸いです。

「生きづらさ」の格差と多様性の時代にあって、体験と学問が融合した本プロジェクトが、一筋の希望をこの社会に投げかけるものとなれば幸いです。

キャンプディレクター 阪田晃一

 

宮台真司特別講演「その時、なにを思ったか?」

ご自身もクリスチャンであり、社会学者そして映画批評家として活躍する宮台真司氏による特別講演会です。2022年11月、暴漢に襲われ重傷を負うも、驚異的なスピードで言論活動を再開されました。宮台さんとは2020年より「社会という荒野を仲間と生きる」と題した公開ゼミや社会学講義を広く配信してきました。また夏合宿、余島ユースフォーラムでは主に若者たちと寝食を共にしてくださり、なぜ体験が大切なのか、さまざまな世界観を学問に繋げてくださっています。復帰後すぐの特別講演会を開催します。「死」を目前にしたとき人はなにを思うのか?社会学者の視点から、そして信仰という観点からもお話を伺います。

旅芸人プロジェクト『学問と森の子どもたち』

2月4日(土)と5日(日)にキャンプ教育や森の学校、森のようちえん実践の延長として、子育てや地域共同体、みんなで生きるための知恵などについて考えるイベントを開催します。トークあり、焚き火ありの2日間です。4日はワークショップ、5日は「木こり体験」を中心に、焚き火を囲んだりします。

旅芸人×インチキ工務店

森本崇資(キャンプディレクター)
大畠稜司(一級建築士)
山本亮司(キャンプ長)
宮台真司(社会学者・映画批評家)
阪田晃一(キャンプディレクター)

開催概要

開催日:2023年2月4日(土)、5日(日)

対 象:紹介制(親と子ども・保護者のみも可、子どもだけの場合は要相談、YMCA・YWCA関係者、保育士・幼稚園教諭、教師、学生、体験デザインについて学びたい方・学んで欲しい方)

内 容:講演会、ワークショップ、木こり体験

趣 旨:これからの日本で子どもを育て、より豊かな生を送るために、一人ひとりが体験して欲しいこと、体験しなければならないこと、それをどう理解すればいいのかを、体験と学問の観点から、体験できる二日間です。旅芸人プロジェクトです。

主 催:公益財団法人神戸YMCA

協 賛:株式会社上組

協 力:インチキ工務店

問合せ先:阪田晃一 hello-camp@kobeymca.org

※2月1日に宮台さんの事件について報を受け公開しました。本イベントはすでに募集を開始しており、プログラムの性質と安全面を考慮し、参加は紹介者を介した紹介制としております。一般公開はしておりませんのでご了承ください。