7月3日(土)17時〜21時:YMCA宮台ゼミ【社会という荒野を仲間と生きるーイエス編】


YMCA×宮台真司

7月3日(土)17時〜21時

オンラインゼミ

「社会という荒野を仲間と生きる〜イエス編」

日 時:2021年7月3日(土)17時〜21時

アクディブ参加のお申込はこちらより:https://forms.gle/FXNbRWCpekxmXTf7A


※アクティブ参加とは、zoomでオンラインゼミにご参加いただく参加形態です。参加者の皆さんとのディスカッションをしながらゼミを進めていきます。
※ゼミの様子はYoutube同時配信予定です。


開催概要

1950年にスタートしたYMCA Camp Yoshimaは、第二次世界大戦の反省から歩みが始まったキャンプ場です。
キャンプ場には毎年、たくさんの青少年がやってきますが、キャンプ最終日の夜、カウンシルファイヤーで語られる、古いストーリーがあります。

泰緬鉄道で有名なクワイ河収容所で、日本軍捕虜だったイギリス兵の話です。

“そしてある時、50人の兵隊が作業を終えて、スコップを一人ずつ置いて行きました。日本の兵隊がそのスコップを数えましたところ、49本しかありません。カンカンになった日本兵は「誰が無くしたか、前に出ろ」と。
 収容所のイギリス兵は、前に出たら、たちどころにその場で殺されることを皆知っていました。皆は、心の中で「誰か無くしたものが出てくれればいい」と思いながら、青くなって立っていました。

 しかし、誰も出てきません。だんだん怒った日本兵は、最後に言いました
 「誰も責任を取らないのならば、連帯責任だ。お前たちを皆、処刑する」
 その時、一人の男が、「すみません。私が無くしました」と申し出ました。「何故今まで言わなかったのか」と言ったかと思うと、その銃を逆さに構えて、台座で彼の頭をぶん殴りました。勿論、彼はその場で即死しました。
 ところが後で日本兵がもう一度数えたら、49本だと思ったのが50本ありました。日本兵が数え間違えたのであります。
 その話が収容所の中に広がると「彼は自分が無くしたのではない。俺たちの命を救うために、自分が申し出た」皆がこのようなことを言い始めたとき、今まで人の足を引っ張って、なるべく楽をして一日でも他の人よりも長く生きようという兵隊たちの中に、「そうじゃない。人間の社会というものは、お互いが自分の利益を中心に、足を引っ張りあってはいけないのだ。そのような社会のなかで人のことも考える人がいるときに、初めての人間の社会が生まれるのだ。動物としての人間の集まりのような捕虜収容所の中で、人間としての社会が生まれるのだ」ということが、だんだんわかってきた時に、その収容所の中は、ほのぼのとした温かさに包まれてきたというのであります。”

(心に残った今井先生の話『時を超えて 今井鎮雄のことば』)

今井鎮雄は1920年に東京に生まれ、同志社大学を卒業、上海で敗戦を迎えました。その後1946年に灘購買組合(現在のコープこうべ)、1948年に神戸YMCAに転じ、余島キャンプを創設しました。

今井さんはよく、カウンシルファイヤーでこのイギリス兵の話をしました。
このストーリーは、『死の谷をすぎて クワイ河収容所(1981)』に記されており、著者のアーネスト・ゴードンの自伝です。アーネスト・ゴードンは1916年にスコットランドに生まれ、クワイ河収容所(タイ・カンチャナブリ)で終戦を迎えました。

彼の自伝には、たくさんの「奇跡」が記されています。先に紹介したスコップの事件もそのうちの一つです。

もう一つ、私が印象に残っているストーリーを紹介します。
収容所では満足に食事も与えられず、捕虜は過酷な労働を強いられました。泰緬鉄道が有名なのは、人力でジャングルに鉄道を通したからです。連合軍捕虜たちが日本軍の指図のもと作ったのです。
アンガスというオーストラリアの青年がいました。とても屈強な男で、元気がある気持ちのいい青年でした。しかしある時からアンガスの姿が見えなくなり、やがて「どうやらアンガスは死んだらしい」という話が伝わってきました。「なぜあんな屈強な男が?」誰もが疑問に思ったアンガスの死は、バディ(軍隊ではバディを組む)に関わることでした。アンガスの死の真相はこうでした。「バディが瀕死の状況になった。アンガスは彼を看病するとともに、自分に配給されていた食事をすべてバディに食べさせていた。アンガスは弱り死んでしまったが、バディは回復して一命は取り留めたらしい」。このストーリーが収容所に伝わると、どこからともなく絶望していた捕虜たちの間に「希望」が湧いてきたのだそうです。

アーネスト・ゴードンはこれらの奇跡を「私たちは感じた、イエスはわれわれのうちの一人だったのだ」と回想しています。
戦時下、捕虜という非日常空間の中で垣間見る日常、一瞬の輝き、そして死して残されたものを救う行為に、奇跡を見たのでした。

今回のオンラインセミナーでは、この「イエス」をテーマに、議論ができればと思っています。

多くの方のご参加をお待ちしております。

キャンプディレクター 阪田晃一

オンラインゼミの構造

<3部構成>

第一部 17時〜18時30分

休 憩 18時30分〜19時30分 

※食事休憩です。zoomで繋ぎながら、参加者の皆さん同士でお食事をお楽しみください。

第二部 19時30分〜21時

<体験質ベース>

より議論を深めるため、参加者の皆さんの体験質をベースに議論が展開されます。テーマや事前課題についての感想(何を感じたのか?なぜそう感じたのか?など)をお持ちよりください。
私たち一人ひとりは、様々な仕方で世界を体験しています。100年前の人間、100年後の人間、私以外の他者が自分と同じように世界を体験しているとは限りません。しかしそれだけ千差万別に見える差異の中にも、ある「型」が存在します。
想像力を働かせて、議論に参加してください。

実践報告募集!

「社会という荒野を仲間と生きる」マクロではなくミクロな実践

これまでのオンラインセミナーにご参加された皆さまが、それぞれでミクロな実践を積み重ねていらっしゃいます。実践報告も募集したいと思いますので、hello-camp@kobeymca.orgまでお寄せください。

Gift募集!

贈与という実践

参加費は引き続き無料としておりますが、継続したセミナー開催、Giftの継承のための寄付制度「Gift-ギフト」にご協力ください。

【開催概要】

日 時:2021年7月3日 17時〜21時

講 師:宮台真司氏 社会学者・映画批評家・東京都立大学教授

司 会:阪田晃一(神戸YMCA)

参加費:無料 ※Gift制としております。こちらをご覧ください。

対 象:高校生、大学生歓迎、YMCA、YWCA、「体験デザイン」に携わる人

アクティブ参加定員(zoom)40名
申し込み:Webフォームよりお申し込みください

YouTubeライブ配信(限定公開)
配信URL :準備中
チャンネル登録してお待ちください。https://www.youtube.com/channel/UCN8ugq41L74MOGRUTBa7Gbg

主催:公益財団法人神戸YMCAキャンピングサービス
共催:公益財団法人在日本韓国YMCA
協賛:Gift寄付者の皆様、株式会社上組

ゲストプロフィール

宮台真司(みやだい・しんじ)
社会学者。映画批評家。東京都立大学教授。
1959年3月3日仙台市生まれ。京都市で育つ。
東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。
権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著20冊、共著を含めると100冊の著書がある。
最近の著作には『14歳からの社会学』『〈世界〉はそもそもデタラメである』などがある。キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャ、根源的未規定性、など。
MIYADAI.comより

 

<アーカイブス>

2020年に4回開催されたオンラインゼミの、2021年1回目の開催です。

これまでのアーカイブはこちらをご覧ください。